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簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第8回 完成編】

新サイトに引っ越しました↓

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第8回 完成編

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いや~~完成しました。頑張りました。

今まで尺の都合だったり、ただめんどくさかったから書かなかったりしたことをいろいろと書いていきます。

機能について

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ポケットのサイズがいろいろと考えられています。このポケットはちょうど1万円札とか通帳がぴったり入るサイズになっております。写真には1万円札を入れたら良かったのですがお金がないため英世さんを忍ばせておきました。その横に何かしらをひっかけるためのDカンをつけています。今はキーホルダーに付けたUSBメモリを付けていますがなかなか便利です。

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「自分で作りました」と周りの人に言ったときに一番驚かれるのがこの背面の部分です。メッシュという素材の力が9割だと思いますが、ここが既製品っぽいとのことです。

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あとこの底鋲も既製品っぽくてイイ!らしいです。あのさ、底鋲はさ、、、既製品なんだよ。。。

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いろいろ入る前面ポケット!マチが内側に広がるので見た目より大容量です。

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いろいろと荷物を入れてみたところ。荷物が少なくてもリュック自体の形は崩れず、ちゃんとスクエアを保ってくれるところが好きです。

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いちばんのギミックは左側の側面ポケットです。このリュックは奥行が11センチとなっておりかなり薄いです。そのままではペットボトルが側面ポケットに入りません。

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しかし、このバネホックを外すと隠れたマチが現れ、、

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ペットボトルがぴったり入ります!!!!

しかしこのポケットはあまり使いません。ペットボトルを入れると全体の形がおかしくなって左右のバランスが崩れるからです。

 

雑談

 雑談します。作っている途中でいろいろ事件がありました。一つは、今賃貸マンションに住んでいるのですが、ミシンの音がうるさかったらしく隣人からクレームを受けました。その時まだミシンの作業が残っていたのですが、クレーム以降のミシンの作業は全部はずみ車を手で回して縫っていきました。世知辛い世の中ですね。

 

 あと、肩紐を背面につなぎ合わせているときに気付いたことですけれど、背面はメッシュ、ライオンボード、PPシート、百均のPCケースのクッション、という4層になっているのですが、なんとメッシュとPCケースのクッションだけしか肩紐、および側面の布に縫い合わせることができなかったのです。設計ミスでした。どういうことかというと、メッシュもPCケースもとても柔らかくて伸縮性に富む素材です。縫ってもちぎれるかもしれないし、ちぎれないとしてもビヨンビヨンなるということです。言葉だけではわけわからないと思いますが、とりあえず構造的に致命的な問題でした。急遽、服とかの破れ補正用のナイロンのシールをPCケースのクッションの裏に貼り、それでなんとか強度を足して、今はなんとか持ちこたえています。しかし、背面には帆布を挟むべきでした。後学のために覚えておきたいと思います。

 

 構造的に問題ありと書きましたが、今のところ大丈夫そうです。このリュックのサイズはちょうど2Lのペットボトルが2本とプラスα入るくらいなのですが、買い物に行って2Lのペットボトルを2本入れてもびくともしません。片方の肩紐だけで背負っても大丈夫そうでした。(怖いので5秒以上はしませんが)

 

 最近は大学で勉強している内容より、カバンづくりのほうが圧倒的に好きだし自分に向いているのではないかと思うようになりました。どこかの企業のデザイナーになったり、自分のブランドで売り出してみたり、いろいろ夢が膨らみます。ひたすら物をデザインして、製造して、誰かが喜ぶ顔を見ることができて、尚且つそれで食っていけるなら、こんな幸せなことはないです。これからも製作意欲を絶やすことなく、いろいろなものを作っていきたいと思います。質問や助言、感想など、コメントいただけましたらモチベーションになります。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

最後に、一番聞かれることをもう一度書いておきます。

製作期間ですが、構想が1か月、実際に切ったり縫ったりして組み立てるのが1週間です。材料費はちょうど1万円くらいです。それでは。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第7回 前面、側面、背面、肩紐の縫い合わせ編】

第7回 前面、側面、背面、肩紐の縫い合わせ編

ついにこの日が来ました。全部のパーツの縫い合わせです。今回でほぼ完成です。一応第8回まであるのですが、次回は完成品の写真を並べて終わりなので。製作編としては実質今回が最終回です。

 

さて、ガンガン縫い合わせていきましょう。

前面と側面の縫い合わせ

まず、出場メンバーを紹介しておきましょう。上から、肩紐!その下、説明なしに現れた手持ち用の紐!そして左から、前面!背面!側面!(「側面」というのは側面だけでなく底面も含んでいます)となっております。

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前面と側面を縫う前に、接着剤で仮止めします。表にはみ出さないように注意します。僕は多少はみ出しました。

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ミシンかけます!!!かなり限界な厚みですが、流石職業用ミシン、頑張ってくれます。あとで、背面と側面と肩紐を縫うところが最高に厚いのですがそこでもこいつは限界を超えてくれます。

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コーナーが難しいです。まあ、こういう部分はつながっていればいいんです。見た目を気にしてはいけない。

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てなわけで前面と側面を縫い合わせたものが上の写真です。ちょうど、蓋のない箱のようになっているのがおわかりでしょうか。次はこれに背面を縫い合わせるのですが、一緒に肩紐と手持ち用の紐も一緒に縫い合わせます。

 

背面と側面、肩紐(と手持ち用の紐)の縫い合わせ

正直めちゃくちゃきつかったです。きつかったので、作業途中の写真がありません。とりあえず一周縫い合わせたものが下です。

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途中で何度も糸が切れ、何度もやり直した様子が、下の写真から伝われば幸いです。

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力が加わる肩紐の部分など以外は、基本一周しか縫っておりません、おそらく足りないでしょう。でも大丈夫です。いまからバイアステープを巻き、その上からもう一周縫います。バイアステープを縫い合わせていきます。

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おお、汚い部分が隠れてくれました。素晴らしい。

さて、これにて全ての部品の統合が完了しました。後は一番楽しい作業です。今裏地が表に、表地が裏に来ています。「ひっくり返す」というやつをしていきます。

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ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン硬いです。

背面に仕込んだPPシートが曲者でした。5分ほど格闘してようやく裏返りました。

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おっと最後に、肩紐のベルトの端末処理をしておきます。これで本当に最後の作業です。

 

 

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できた!

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できた!できたよ!!

 

おおお…予想以上の出来…裏返して本革の表面が露になったときの感動はすさまじかったです。さて、製作編はここで実質終了です。次回は完成品の写真とか、後日談とか、製作中に語れなかった失敗などを書き連ねます。【第8回 完成編】にて。それでは。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第6回 前面とメインポケット編】

第6回 前面とメインポケット編

前面というのはリュックを背負ったときに後ろから一番見られる面のことです。その面と、そこにつくポケットを作っていきます。ポケットの納め方が難しく、一番頭を使った部分ではあるのですが、とても説明できるものではないので、今回も割愛気味で進めて参ります。基本的には、表地にも裏地にもポケットがついているので、表地と裏地で別々に作っていき、最後に合わせる、という方針です。

 

表地

表地は革、リュックの顔になる部分です。2段構成となっており、ポケットが2つついています。一つ目のポケットを作ります。まずはファスナーの加工からです。50センチのファスナーを買いましたが、実際には45センチくらいのものを使うので短くします。ニッパーやラジオペンチなどの工具を使い、ファスナーの金具を一つ一つ取り外します。地道な作業です。

 

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次は革の加工です。コバ(革の断面)が見えないように端を折り返すことをヘリ返しと呼ぶらしいです。また、コーナーのところで下の写真のように革をウネウネとまげてなめらかな曲線を作る技法を菊寄せと呼ぶようです。私のような素人でもそれっぽいものはできました。

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下の写真のように、この革にファスナーをつけます。今はボンドで仮止めしています。革の表面がうっすらと白みがかっているのは余ったPPシートを貼ったからです。形状保持のために入れてみましたが、これは失敗でした。最終的に形が自分の好みではなくなりました。具体的に言うと、革のクシャ感(潰れてシワになった感じ)が出にくくなりました。形状保持の板を入れる場合は背中に当たる部分だけにしたほうが良いです。

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ポケット一つ完成です。表地はもう一つポケットがあるのですが、裏地と深く依存しているため独立では作れません。まずは裏地を作っていきます。

 

裏地

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帆布から欲しい裏地を切り出し、適当に作ったポケットを縫い付けます。上の写真では、上のパーツは先ほど表地で作ったポケットの裏地で、下の部品はもう一つのポケットの内部にくる裏地です。

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愛用しているペンケースがちょうど入るポケットも作りました。このペンケースも昔私が作ったものです。暇になったらまた記事を書きたいですね。ちなみにこのポケットがあるのは前面ではなくリュック本体の内部です。わけが分からなくなってきましたよね?ここでタイトルと真逆のことを言ってしまいますが、リュックの製作は難しいです。

 

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いろいろつなげたものが上です。左半分、ビローンと3方向に飛び出している布はいわゆるマチです。このマチがあるのは外部からアクセスするポケットなのですが、マチが広がるのはリュックの内部方向なので、外見では何も膨らむ様子なく大量の物品を収納できるという構造です。

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縁を縫い合わせました。

 

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これが先ほど申し上げたマチです。

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前面にポケットが2個あると申し上げましたが、表地を作るところで説明しなかったもう一つのポケットが上の写真です。内部にポケットがあり、両サイドには(写真では向かって左側しか見えませんが)折りたたまれたマチがあるのを確認できるかと思います。

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ファスナーを縫い合わせているところです。見えませんがこの下には裏地があるので、表地と裏地でファスナーを挟んで全部一緒に縫っています。

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そうやって完成した前面がこちらです。これを作るのにだいぶ頭をひねりましたが、なんとかうまくいって良かったです。

さて、前面、側面、底面、背面がそろいました。次回はこれらを縫い合わせてフィニッシュです。【第7回 前面、側面、背面、肩紐の縫い合わせ編】に続きます。では。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第5回 メインファスナーと底面と側面編】

第5回 メインファスナーと底面と側面編

メインファスナーと底面と側面というのは、全てつながっており、最終的に筒状になります。筒の片方の口に前回作った背面と、もう片方の口にリュックの正面部分の部品を貼り、縫い合わせてスクエアリュックができるということになります。言葉で説明するのは難しいので作っていきます。まずはメインファスナーから。

 

メインファスナーの製作

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これはネットで買った68センチのファスナーです。届いてからわかったのですが、これはオープンファスナーという類のやつで、服とかに使うやつ、つまりスライダーを最後まで下ろすとファスナーが2つに分裂するやつでした。(伝われ) あと、これにはスライダーが2個ついていますが、もともと尻合わせという形をしており、2個のスライダーを1か所にまとめたときにファスナーは全開になるものでした。しかしリュックに使われるものは頭合わせ、すなわち2個のスライダーを1か所にまとめたときにファスナーが全部閉じるやつです。上の写真では後者の頭合わせになっていますが、これは私がスライダーを分解して両者を逆にして付けなおしたからです。その方法はとても文章や写真では説明できませんので、完全感覚で作ります。

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あー!ファスナーについて語ってたらいつのまにかメインファスナーが完成してしまいました。ファスナーを、革と帆布で挟み、それを縫い合わせているという形です。予想以上に綺麗にできたので満足です。

 

底面と側面

底面を作っていきますが、いきなり意味不明な材料を使います。百均で買った芝生マットです。これは何に使うかというと、いわゆる底板です。底板はPPシートが無難ではあるのですが、何も入っていないときに紙袋のように底がクシャっと折れて小さくなるような、そういう柔軟性が欲しかったので、それを満たしてくれそうな素材を探していたらたどり着きました。材質はEVAで、厚さは約6ミリです。

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おやおや、芝生マットの話をしていたらいつの間にか底面と側面がほぼほぼ形になってしまい、底鋲までつけられてしまいました。f:id:manudraft:20180608213538j:plain

ついでに側面のポケットを付けて…f:id:manudraft:20180608213623j:plain

最初のメインファスナーと縫い合わせます!

f:id:manudraft:20180608213600j:plain筒状になるというニュアンスが上の写真から伝わるでしょうか。この筒の両側に蓋をするようにしてリュックが形になります。

 

今回は割とハードな作業ではありましたが、写真を撮り忘れ過ぎ&説明を割愛しすぎであっという間に終わった感があります。勘の良い方は、「スクエアリュックの作り方と題して記事を書いているが作り方を説明する気はゼロだな?」というのを薄々感じていらっしゃることだと思います。あ~カバン作りは楽しいっすね~~~~~~~~~

 

第5回 メインファスナーと底面と側面編は終了です。【第6回 前面とメインポケット編】に続きます。次回は写真が多めです。では。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第4回 背面とPCポケット編】

第4回 背面とPCポケット編

肩紐ができたのでいよいよ本体の部分へ。今回は背面とPCポケットを作ります。背面とPCポケットは文字通り表裏一体ですのでまとめて作っていきます。

背面

ライオンボードでだいたいの形を作ります。通気のことに関してはまったく知識がないのでわかりませんが、それっぽい形に組んでのりで貼ります。

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ここで、百均で買ったポリプロピレンのシートを使います。目的は形状保持です。ライオンボードと後から縫うメッシュだけではフニャフニャです。底板の背中版みたいなやつです。f:id:manudraft:20180608210512j:plain

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これを使ったのは半分成功で半分失敗でした。形状保持には一役買ってくれて良かったのですが、ちょっと背中をグネングネンするとベコベコっとなります。擬音しか使っていませんが想像力を働かせてください。解決策としては最初にPPシートに何か所かスリットを入れておく、または、もう少し柔らかくて曲げてもベコベコ言わない素材を使うか、どちらかです。厚紙が一番いいと思うのですが、安っぽいのと、中で腐りそうだったのでやめておきました。

 縫い方ですが、ライオンボードとメッシュを縫い合わせたものと、また写真はありませんが百均で買ってきたパソコンケースのクッション素材を縫い合わせます。パソコンケースのクッション素材はここでは裏地となります。この2つの間にPPシートを挟んであります。

 

PCポケット

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アッ!!!!!また何の説明もないままポケットがついてる!!!!

この白っぽい布は帆布です。PCポケットの説明は以上です。

 

背面とPCポケット編はこれで終了です。次回は第5回 メインファスナーと底面と側面編です。次回は割とハードです。それでは。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第3回 肩紐作り編】

第3回 肩紐作り編

 では早速、パーツを切って製作していきます。まずは肩紐からです。なぜ肩紐からかというと、そういう気分だったからです。

 でも実はいろいろ理由があり、リュックを組み立てる際には、はじめは細かな部品から組み、最後に大枠となるパーツに細かな部品を仮止めして縫い合わせる、という小→大という順番でパーツを作らないと、縫った布の端を隠せなかったり、ひどい時は縫い進めることができなくなったりするからです。

 たとえば裏地にポケットを作る場合、裏地と表地を縫い合わせてから裏地にポケットを縫うと、表地も一緒に縫わなければならなくなります。そういう原理なので、まずはこまごましたパーツから作っていきます。

 

材料など

まずは表地として使用する革です。

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うろ覚えですが70デシです。(デシは革における面積の単位で、10センチ×10センチを1デシと呼びます。)

これでギリギリパーツが足りました。というか、この革のサイズに合わせてパーツを決めたのも半分くらいあります。本当はもっと自由に決めたかったですけど、なにせお金がないのでどうしようもありません。

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こちらはライオンボードというやわらかーいシートです。用途は、クッションです。肩紐の肩が当たるところと、本体の背中が当たるのところに使います。

 

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これはメッシュ生地です。ダブルラッセルで分厚くてコシがあります。いろいろな店頭をまわって探しましたがどこにも売っていなかったのでネットで買いました。本体より送料のほうが高かったです。あと、黒を注文したはずなのに紺色が届いたのでおかしいなと思って注文履歴を見たら、ガッツリ紺色で注文していました。もうボケが始まってしまったのかもしれません。

 

あ、あと8号帆布も使ってました。写真はありません。妄想で補ってください。

 

作る!

革を切ります。

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こんなにフニャフニャなんですね。びっくりしました。

 あとは先ほどのライオンボードとメッシュを切り抜き、貼り合わせて縫うわけですが写真を撮り忘れたので、いきなり完成品の写真をご覧ください。

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某3分で完成する料理番組のように、「これを1時間煮込んだものがこちらです」と言って完成品を取り出し、「3分ちゃうやないかい!」みたいな展開になりましたがお許しください。熱中すると写真を撮り忘れます。今後も何度かこういうことがあります。

説明すると、まずライオンボードを肩紐の帆布とメッシュの間に挟み、帆布側には革をつけて縫い合わせるという簡単なお仕事です。

 

さて、元々革のコバ(断面)がいい味を出してくれると思い込み、このまま肩紐にする予定でしたが、コバが汚すぎて目も当てられない状態だったのでバイアステープを買うことにしました。

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バイアステープは布の断面を覆って隠すための紐みたいなやつです。ナイロン製のもののほうが安かったですが、合皮のものを買いました。これは成功でした。あまりケチケチせずに高いものを買ったほうがのちのち後悔しないなあと思いました。

さて、縫い合わせたものがこちらです。

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おお!!いい感じですね!!

何の説明もしていないのですが肩紐の下にナイロンのベルトとアジャスターと肩紐を下部で留めるパーツがついていますね。不思議ですね。

 

それでは肩紐作り編は終了です。【第4回 背面とPCポケット編】に続きます。

簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第2回 設計の詰めとモックアップ編】

第2回 設計の詰めとモックアップ

 第1回で簡単なスケッチなどを描き、イメージを練っていましたが、イメージだけではモノは作れません。全体をどれくらいの大きさにするか、部品(型紙)をどれくらいの大きさにするかなど、一番面倒で面白くないのが今からの作業です。諦めず、根気よくやりましょう。僕はもう材料を買ってしまったのです。後には引けません。

 

設計の詰め

 全体の大きさを考えるときに参考にしたのはインターネットです。かばん屋でいろいろなリュックのサイズを測るというのも考えましたが、店の人に変人だと思われたくないのでやめました。インターネットにはなんでも情報があります。「スクエアリュック」等のキーワードで検索し、ショッピングサイトを見ていれば下のほうに寸法が書いてあります。いろいろありましたが、縦45センチ、横30センチ、厚さ15センチ程度が平均のようです。僕は荷物が少ないので小さめにしました。縦41センチ、横28センチ、厚さ11センチです。縦はもう少し長くしたかったのですが、買ってきた材料が少し小さくて、いろいろ計算したところ41センチが限界でした。これは作った後で後悔しているポイントの一つです。

 

 全体の大きさについてある程度決まったら型紙づくりです。がんばって作りましょう。厚紙で適当なモックアップを作りながら考えるとわかりやすいです。私はCADで型紙を描きました。

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これがすべてではなくて作っているときに部品を足すこともありますが、まずはメインとなる部品たちの寸法を決めました。細かいことは後から考えても、意外と何とかなるものです。失敗したら、「失敗する方法を発見できた!」と思うつもりで突き進みます。

 

厚紙でモックアップの製作

 いきなり高い本革を切って作り始めるのはムチャですが、カバンづくりにワイルドさを求める人にはいいかと思います。僕はマイルドに行きたいのでまずは厚紙でモックアップ(原寸の模型)を作ります。そして検討を重ねます。

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全体の大きさだけなんとなく分かれば良かったので雑に作っています。この時は割とちょうどいいかなと思っていましたが、完成してみるともう少し縦が長いほうが良かったなと思いました。モックアップなんてそんなもんです。あまり深入りすることなく作ります。実際に背負ってみたりするとモチベーションが上がるのでおすすめです。こういうのはいかにモチベーションを保つかが非常に大事です。

 

 短いですが【第2回 設計の詰めとモックアップ編】は終了です。次回はいよいよ実際のレザーや布を切り出し、組み立てていきます。【第3回 肩紐作り編】に続きます。