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簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第6回 前面とメインポケット編】

第6回 前面とメインポケット編

前面というのはリュックを背負ったときに後ろから一番見られる面のことです。その面と、そこにつくポケットを作っていきます。ポケットの納め方が難しく、一番頭を使った部分ではあるのですが、とても説明できるものではないので、今回も割愛気味で進めて参ります。基本的には、表地にも裏地にもポケットがついているので、表地と裏地で別々に作っていき、最後に合わせる、という方針です。

 

表地

表地は革、リュックの顔になる部分です。2段構成となっており、ポケットが2つついています。一つ目のポケットを作ります。まずはファスナーの加工からです。50センチのファスナーを買いましたが、実際には45センチくらいのものを使うので短くします。ニッパーやラジオペンチなどの工具を使い、ファスナーの金具を一つ一つ取り外します。地道な作業です。

 

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次は革の加工です。コバ(革の断面)が見えないように端を折り返すことをヘリ返しと呼ぶらしいです。また、コーナーのところで下の写真のように革をウネウネとまげてなめらかな曲線を作る技法を菊寄せと呼ぶようです。私のような素人でもそれっぽいものはできました。

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下の写真のように、この革にファスナーをつけます。今はボンドで仮止めしています。革の表面がうっすらと白みがかっているのは余ったPPシートを貼ったからです。形状保持のために入れてみましたが、これは失敗でした。最終的に形が自分の好みではなくなりました。具体的に言うと、革のクシャ感(潰れてシワになった感じ)が出にくくなりました。形状保持の板を入れる場合は背中に当たる部分だけにしたほうが良いです。

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ポケット一つ完成です。表地はもう一つポケットがあるのですが、裏地と深く依存しているため独立では作れません。まずは裏地を作っていきます。

 

裏地

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帆布から欲しい裏地を切り出し、適当に作ったポケットを縫い付けます。上の写真では、上のパーツは先ほど表地で作ったポケットの裏地で、下の部品はもう一つのポケットの内部にくる裏地です。

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愛用しているペンケースがちょうど入るポケットも作りました。このペンケースも昔私が作ったものです。暇になったらまた記事を書きたいですね。ちなみにこのポケットがあるのは前面ではなくリュック本体の内部です。わけが分からなくなってきましたよね?ここでタイトルと真逆のことを言ってしまいますが、リュックの製作は難しいです。

 

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いろいろつなげたものが上です。左半分、ビローンと3方向に飛び出している布はいわゆるマチです。このマチがあるのは外部からアクセスするポケットなのですが、マチが広がるのはリュックの内部方向なので、外見では何も膨らむ様子なく大量の物品を収納できるという構造です。

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縁を縫い合わせました。

 

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これが先ほど申し上げたマチです。

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前面にポケットが2個あると申し上げましたが、表地を作るところで説明しなかったもう一つのポケットが上の写真です。内部にポケットがあり、両サイドには(写真では向かって左側しか見えませんが)折りたたまれたマチがあるのを確認できるかと思います。

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ファスナーを縫い合わせているところです。見えませんがこの下には裏地があるので、表地と裏地でファスナーを挟んで全部一緒に縫っています。

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そうやって完成した前面がこちらです。これを作るのにだいぶ頭をひねりましたが、なんとかうまくいって良かったです。

さて、前面、側面、底面、背面がそろいました。次回はこれらを縫い合わせてフィニッシュです。【第7回 前面、側面、背面、肩紐の縫い合わせ編】に続きます。では。