簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第3回 肩紐作り編】
第3回 肩紐作り編
では早速、パーツを切って製作していきます。まずは肩紐からです。なぜ肩紐からかというと、そういう気分だったからです。
でも実はいろいろ理由があり、リュックを組み立てる際には、はじめは細かな部品から組み、最後に大枠となるパーツに細かな部品を仮止めして縫い合わせる、という小→大という順番でパーツを作らないと、縫った布の端を隠せなかったり、ひどい時は縫い進めることができなくなったりするからです。
たとえば裏地にポケットを作る場合、裏地と表地を縫い合わせてから裏地にポケットを縫うと、表地も一緒に縫わなければならなくなります。そういう原理なので、まずはこまごましたパーツから作っていきます。
材料など
まずは表地として使用する革です。
うろ覚えですが70デシです。(デシは革における面積の単位で、10センチ×10センチを1デシと呼びます。)
これでギリギリパーツが足りました。というか、この革のサイズに合わせてパーツを決めたのも半分くらいあります。本当はもっと自由に決めたかったですけど、なにせお金がないのでどうしようもありません。
こちらはライオンボードというやわらかーいシートです。用途は、クッションです。肩紐の肩が当たるところと、本体の背中が当たるのところに使います。
これはメッシュ生地です。ダブルラッセルで分厚くてコシがあります。いろいろな店頭をまわって探しましたがどこにも売っていなかったのでネットで買いました。本体より送料のほうが高かったです。あと、黒を注文したはずなのに紺色が届いたのでおかしいなと思って注文履歴を見たら、ガッツリ紺色で注文していました。もうボケが始まってしまったのかもしれません。
あ、あと8号帆布も使ってました。写真はありません。妄想で補ってください。
作る!
革を切ります。
こんなにフニャフニャなんですね。びっくりしました。
あとは先ほどのライオンボードとメッシュを切り抜き、貼り合わせて縫うわけですが写真を撮り忘れたので、いきなり完成品の写真をご覧ください。
某3分で完成する料理番組のように、「これを1時間煮込んだものがこちらです」と言って完成品を取り出し、「3分ちゃうやないかい!」みたいな展開になりましたがお許しください。熱中すると写真を撮り忘れます。今後も何度かこういうことがあります。
説明すると、まずライオンボードを肩紐の帆布とメッシュの間に挟み、帆布側には革をつけて縫い合わせるという簡単なお仕事です。
さて、元々革のコバ(断面)がいい味を出してくれると思い込み、このまま肩紐にする予定でしたが、コバが汚すぎて目も当てられない状態だったのでバイアステープを買うことにしました。
バイアステープは布の断面を覆って隠すための紐みたいなやつです。ナイロン製のもののほうが安かったですが、合皮のものを買いました。これは成功でした。あまりケチケチせずに高いものを買ったほうがのちのち後悔しないなあと思いました。
さて、縫い合わせたものがこちらです。
おお!!いい感じですね!!
何の説明もしていないのですが肩紐の下にナイロンのベルトとアジャスターと肩紐を下部で留めるパーツがついていますね。不思議ですね。
それでは肩紐作り編は終了です。【第4回 背面とPCポケット編】に続きます。