簡単!レザー(本革)のスクエアリュックの作り方【第2回 設計の詰めとモックアップ編】
第2回 設計の詰めとモックアップ編
第1回で簡単なスケッチなどを描き、イメージを練っていましたが、イメージだけではモノは作れません。全体をどれくらいの大きさにするか、部品(型紙)をどれくらいの大きさにするかなど、一番面倒で面白くないのが今からの作業です。諦めず、根気よくやりましょう。僕はもう材料を買ってしまったのです。後には引けません。
設計の詰め
全体の大きさを考えるときに参考にしたのはインターネットです。かばん屋でいろいろなリュックのサイズを測るというのも考えましたが、店の人に変人だと思われたくないのでやめました。インターネットにはなんでも情報があります。「スクエアリュック」等のキーワードで検索し、ショッピングサイトを見ていれば下のほうに寸法が書いてあります。いろいろありましたが、縦45センチ、横30センチ、厚さ15センチ程度が平均のようです。僕は荷物が少ないので小さめにしました。縦41センチ、横28センチ、厚さ11センチです。縦はもう少し長くしたかったのですが、買ってきた材料が少し小さくて、いろいろ計算したところ41センチが限界でした。これは作った後で後悔しているポイントの一つです。
全体の大きさについてある程度決まったら型紙づくりです。がんばって作りましょう。厚紙で適当なモックアップを作りながら考えるとわかりやすいです。私はCADで型紙を描きました。
これがすべてではなくて作っているときに部品を足すこともありますが、まずはメインとなる部品たちの寸法を決めました。細かいことは後から考えても、意外と何とかなるものです。失敗したら、「失敗する方法を発見できた!」と思うつもりで突き進みます。
厚紙でモックアップの製作
いきなり高い本革を切って作り始めるのはムチャですが、カバンづくりにワイルドさを求める人にはいいかと思います。僕はマイルドに行きたいのでまずは厚紙でモックアップ(原寸の模型)を作ります。そして検討を重ねます。
全体の大きさだけなんとなく分かれば良かったので雑に作っています。この時は割とちょうどいいかなと思っていましたが、完成してみるともう少し縦が長いほうが良かったなと思いました。モックアップなんてそんなもんです。あまり深入りすることなく作ります。実際に背負ってみたりするとモチベーションが上がるのでおすすめです。こういうのはいかにモチベーションを保つかが非常に大事です。
短いですが【第2回 設計の詰めとモックアップ編】は終了です。次回はいよいよ実際のレザーや布を切り出し、組み立てていきます。【第3回 肩紐作り編】に続きます。